さて、ここでの主役は言うまでもなくＷＩＮＤＯＭ。ミラージュに登場する数ある車両の中で、なぜこのＷＩＮＤＯＭがミラを代表する車となったのか？そしてファンの認識にもかかわらず実は登場期間が短いということに軽いショックを受けた悠海が、「炎の蜃気楼」におけるWINDOM「直江号」の歩みについておさらいしてみます。
| 巻・ページ | 「直江号」トピック |
| 3巻 | 山形にて、橘家の3ｒｄカー、セフィーロが大破 |
| 4巻228P | 夜叉衆の面々にセフィーロ廃車がバレる。綾子にスープラ、譲にスカイラインを勧められる。 |
| 5〜5.5巻 | レンタカー暮らし。プレセア、セルシオ…なお、5巻のあとがきでは「新車は日産」と予告されていたが・・・ |
 覇者の魔境 |
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| 6巻95P | 東武日光駅前ロータリーにてウィンダム初登場！橘家の3ｒｄカーではなく、義明専用車として購入。「廃車にしてもとりあえずクレームはこないといって喜んでいる。」…おいおい^^; この後初めての助手席は浅岡麻衣子に奪われることとなるのだが、個人的には納車直後に橘母が乗り心地を楽しんだ、あるいは照弘兄が乗って「義明、高級車ってのはな…」と薀蓄を傾けた、と思いたい！日光市内の病院〜いろは坂を1.5往復〜中禅寺湖バスターミナルへ移動。ちなみにこのシーンは夏の様子。（仮に92年夏とする？） |
| 124Ｐ | 華厳の滝の観瀑台（下）で高坂弾正とバッタリ。高坂は教えられもしないのにちゃっかりウィンダムの助手席へ。麻衣子は後部に座ったと思われる。二荒山神社へ。ここで顔面杉とツツガ（漢字出ないよ；）を見る。片倉小十郎ともバッタリ。 |
| 147Ｐ | 麻衣子を送るため、いろは坂へ。今度の助手席は小十郎がＧＥＴ！途中でツツガに襲われるウィンダム。 |
| 152Ｐ | 「ぬ」のカーブでボンネットにツツガが着地。フロントガラスにヒビ。（「直江号」負傷第1号）直江は右肩に爪を立てられ負傷。しかし「運転はできる」と言い切る直江。ウィンダムｖＬＯＶＥなのねｖ |
| あとがき | 日産といっておきながら突然トヨタに転んだ作者様の弁明あり（笑）。ちなみにウィンダムは（若）殿、ソアラが大殿、セルシオ大御所だそうです。 |
| 7巻8P | 走ってます。夜明けの国道１号、箱根湯本駅の脇を走り抜けるウィンダムから７巻は開始！乗っているのは一人無心にアクセルを踏み続ける直江です。向かう先は箱根神社。参道口に停めて、直江は湖へ・・・。このまま翌日の恐らく午前中まで放置。その間、箱根神社や芦ノ湖にはいろんなことが起こったとか起こらないとか・・・。 |
| 8巻47P | ウィンダム停めてたのは裏参道口だそうです。（参道はめちゃくちゃになってたみたいだけど） ここからが、本編でのウィンダムの一番の名シーンじゃないでしょうか。箱根脱出！ねーさんのFZRを従えて幻術の霧の中を走る車内での、直江と高耶さんの息詰まるやり取りがリアルです。アニメでもここは絶対に飛ばさないでぇ〜！と思ったら、ちゃんと入れてくれてて超嬉しかったよ。（作画はともかくとして^^;）。元箱根から箱根新道へ。トラック、ソアラ、またトラック、果ては生首の攻撃もあり。そういえばアニメの「アニィンダム」はトラックかわす時にドアミラーをぶっ壊されてました。本編ではこのシーン、特に負傷はなさそう。（でも、フロントにヒビ入ったままだよな・・・？） |
| 79P | 夕方、なんとか無事に日光着。中禅寺湖半・浅岡旅館前にて車を降りる。無言の戦争勃発（笑）。高耶さんが美しいという記述が初めてはっきり出てきたシーンでは？景虎女王様ですからね。 |
| 115P | 中宮祠奪還を命ぜられた直江＆ねーさん。直江は一人街のパニックを抑えるべくウィンダムに再び乗り込む・・・。ン？ムム？力いっぱい、サイドブレーキのレバーをおろしたですか！？そうなんだ！？直江号ブレーキレバーなんだ！！（悠海のMCVはフットペダルなんです〜。そういえばVCVはブレーキレバーだったかあ？←さくらさんからヘルプあり。フットペダル＆リリースレバーですよん。）「直江らしからぬ」乱暴さで日光レークサイドホテルから急発進。 |
| 135p | 日光市街に着。日光山より半径3キロ立ち入り規制。日光宇都宮道路の清滝ＩＣ付近の機動隊のバリケードをウィンダムで突破！(~o~)突破って…突破って？もうフロントぼろぼろなんじゃあ・・・・・・そんでもって追いかけられたり威嚇射撃とかなかったのかしら^_^; 浅岡慎也の入院している病院に到着。医師たちに毘沙門天の護符を渡す。 それから風魔小太郎の先回りのため、東照宮の裏鬼門、含満が淵に向かって再度出発。 |
| 164ｐ | 直江、含満が淵からの地下道を通って、東照宮境内へ、さらに二荒山神社へ。譲のとらわれた神木の前で小太郎と対峙することに・・・。ということはウィンダムは含満が淵に置いてけぼりなのね。 |
| 212ｐ | この後の北条打倒の顛末には直江は出番なし。浅岡旅館に戻って、翌日は眠る高耶の代わりに後始末で走り回ってたらしい。 |
| 234ｐ | 中禅寺湖の桟橋で、高耶さんに仕打ちと困惑とぬくもりを残して去る直江。桟橋前にウィンダムは停めてあったらしいけど、実際にそんなところあるのかな。ちょっと珍しい場所なんでしょうか？バックミラーに写る高耶さんの姿についつい目が行ってしまう直江ってば^^;愛しいではありませんか！？でも、このときの直江号って前から見たらボロボロなんだっ（号泣） |
| みなぎわの反逆者 |
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| 9巻26ｐ | ハザマ製菓の新人秘書・橘義明。女子社員の視線を集めまくり。社内の噂では「乗ってる車は逆輸入のレクサス」だそうです。へへ〜ん、残念、逆輸入じゃないよーん。「日本名ウィンダム」の方だよーん。なお、たとえレクサスでもＥＳ300は日本で作っていたという話です。ちなみに季節は、すっかり落ち葉で寒風吹きすさぶ頃だそうです。日光から1〜2ヶ月経っている設定かな？さすがにウィンダム、綺麗に修理されてピッカピカに磨き上げられているものと思われます。 |
| 145ｐ | 狭間社長と宿泊している京都のホテルの駐車場にて。呼び出された狭間社長を追って動き出すウィンダム。ここまで出てこなかったけど、乗って来てたんですねー。まあ大阪から京都だからたいしたことないのかな。ここで第三者がいるにもかかわらず、当然のように助手席をＧＥＴする高耶さん＝景虎女王様。（ちなみにさっきまで部屋で・・・むにゅむにゅ・・・だったんだってばよ。こいつら＃） |
| 166ｐ | 狭間社長を救って、車まで戻ってくる高耶さん＆直江。その間第三者（笑、阿木老人ですな）はウィンダムの後部座席に取り残されていた様子。そして運転席に乗り込みながらキーを差し込む直江。ということは、深夜このウィンダムにじーさんを一人、エアコンもなしで閉じ込めてたんだね・・・。まあ長い時間じゃないみたいでしたが。一旦狭間社長をホテルに送って、鞍馬寺へ |
| 234ｐ | 鞍馬寺から飛び立った天狗たちを追って市街へ。高耶さんがウィンダムの助手席から剣の護法童子を放ち、宇治川の河川敷で戦うね〜さんたちと合流することに。 |
| わだつみの楊貴妃 |
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| 10巻59ｐ | 神戸の某ホテルの地下駐車場に停めた「愛車」。ボディによりかかる美女一人。言うまでもなく200年くらい前までは男だったあの美女です。そしてあの有名なジバンシィの女と「危ないことやってきた」危ない男は、「車のキーをドアに差し込んだ」。直江・・・リモコン使わないんですか？そして助手席にねーさんを乗せ、エンジンをかけて走り出す。ちなみに3月でございます。悠海的にはしばらくアイドリングをお勧めしたいです。 |
| 66ｐ | 高速に乗ります。湾岸沿いに西に走り、目的地の明石へ。 |
| 78ｐ | 多発する船舶事故の調査のため、ねーさんを置いて広島へ先発する直江。「ウィンダムは滑るように走り去っていった。」う〜〜ん(^・^)わかるわかる。滑るように走るのよう。直江すっかり乗りこなしてます。なじんでます。 |
| 88ｐ | 広島駅前のホテルにて軒猿から情報を得る直江。呉までフェリーで向かうため広島港に向けて出発。助手席はビジネスマン風の軒猿ということに。一応軒猿は部下で直江が将ですが、ウィンダムの運転は自分でしてると思うのよね。「ウィンダムを駆って」という表現が、オーナー自らハンドルを握る、ウィンダムのコンセプトにぴったりではございませんか！ここでウィンダムは呉・江田島行きのカーフェリーに乗ります。ウィンダム直江号！初めての航海！！ |
| 〜238ｐ | この後フェリーの中でひと悶着あったり、呉から広島に戻ったり、広島で高耶さんとSM主従したり^^;と、それなりに活動はしている様子ですが、ウィンダムの記述が具体的になし。しかし移動の足は間違いなくウィンダムを使っていたでしょう。その後宮島へ行くこととなるが、フェリーだけど近場ということで車は置いていった様子。車には高耶さん、譲、松山さつきの４人で乗り込んだと思われ、二人きりの車内ではないのでした。そしてこれが直江とウィンダム最後のドライヴィングとなったと思われます・・・（泣） |
| 11巻87ｐ | 直江たちの乗ったはずのフェリーが爆発。千秋、綾子の二人は広島港に残されたウィンダムを呆然と眺め、途方に暮れる。翌朝景虎＝高耶さんから無事の知らせを受けて、助けに動き出す・・・。ウィンダムはとりあえずそのまま残されたと思われます。 |
| あとがき | 作者様のあとがきより、イメージアルバムの裏ジャケットはウィンダムだった様子。（悠海は4枚組コレクションで買ってしまったのでわかりません(;_;)） |
| 砂漠殉教 |
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| 15P | 霧の山荘から消えた高耶さんを探すため、東京に旧知の新聞記者・園田をたずねる直江。そこには橘家の兄からも、捜索の依頼が入っていた。「広島港で車が見つかって、そこから足取りが途切れてたもんだから、殺人事件にでも巻き込まれたんじゃないかってな。」 やはり橘家ではWINDOMの消息を知ってましたね。ということは最終的には宇都宮に引き取って「義明の手がかり」として保管したはずだと思われます。また、この時直江は園田氏に高耶さんのプロフィールを伝えたうえで、橘家への口止めをしていますが、この後２年位で高耶さんの名前がマスコミに出るわけで、そのタイミングで橘家に義明の生存くらいは伝えられたんじゃないかな、と想像しております。 …それにしても、以前の事件というのは兄に知られるくらい危なっかしいヤマだったんですかね。公共工事とか建設省が絡んでたようなので、兄にも情報をもらったのかな？計算すると直江は社会人一年生くらいですよ。キャッ(^^♪ |
以上、ウィンダム直江号の出演シーンでした。この他に番外編などに出てくると思いますが、すぐに見つかりません。読み返しながら追加します^_^;。
こうして見ると、冊数ではわずか6冊、話の中の時間では夏から翌年の春までの８〜９ヵ月間しか直江号は出番がありませんでした。にもかかわらず、高耶さんと仲良しこよししていた時期に乗っていたセフィーロよりも「直江の愛車」として定着したWINDOM。恐らく、文章のそこかしこに直江が「気に入っている」「自分の車で嬉しい」といった雰囲気が感じられるところ、ただの足ではなく「闘う車」として登場したこと、高耶さんと最悪の関係であった時期、直江と共にあったというところなどが、WINDOMの存在を大きくしているのではないかと思います。
何より直江はきっと、高耶さんを乗せることを頭においてこの車を選んだのに違いないし！(^^)
なのです！