上・中の「見たぞっ」的な充実感と比べると、あっという間に終わってしまいました。うー、お話はともかく中巻まではなかなか作り込んでるなーという感じが強かったのでちょっと「あり？」と思う感じかなー。ちょっとコメディだったものが単なるギャグで落ちをつけたからかもしれない。オスカー様が・・・オスカー様があんなシーンであんなことを・・・似合わん。（苦笑）
外伝４の中で語られていましたが、オークション本番に向けてティラントに乗り込んだ守護聖様たち。なんと、中堅組・年少組勢ぞろい。オリヴィエとチャーリーの部屋に休暇中のその他が転がり込んだんですねー。ホテルを始めとするオークションシティの全貌に歓声を上げる守護聖様方。オスカー様でさえ感心している・・・。相変わらず貧乏性な人たちです。世界を支える、VIPのはずの守護聖様方なのに・・・。まあ、この辺が身近に感じられてよいのですけど。(^.^) 押しかけられて切れまくるオリヴィエ様がいい味だしてます。
とはいえ、守護聖様方がこんなにたくさん外界にいるのはやはり異常事態。ちゃんと隠された理由があったのであった。リュミちゃんの語りでその辺が明らかにされますが、これはオスカー様も同じ情報を持ってるということだね。オリヴィエのために骨を折る覚悟の二人、今回はいいタッグを組んでます。
それとマックニコルさんは妙に機械化された部屋に住んでるらしいことも発見。(笑)
ここでのトピック。ランディは絵が上手い。(笑)
取材と言って、ぼろいホテルに猫を探しに来た年少組。巨大イカの話を聞いて美味しそうだと言うランディ。・・・ごめん、悠海はイカ食べられない。タコもだ。（嫌いじゃないのよ。おなか壊すのよ。）というのはどうでもいいが、ここでのポイントはマントの怪人が青薔薇を持っているということです。この青薔薇によって引き起こされたある事というのは・・・？（でもマルセルが青薔薇を見て驚かないということは、アンジェ界では青薔薇が存在しているということなのね！？）
そのころ新宇宙ではジェムを収めるべき土地を発見。リモちゃんに知らせが来ますが・・・そのさなかに二人の女王は何かの兆しを感じます。コレットはそれ以上のことはわからないけど、我らがリモちゃんだけには･･･地のサクリアが感じ取れ、そしてルヴァ様は陛下に自分の派遣を願い出ます。おお、これが外伝４のあのシーンですね。「地の守護聖の名において」あああ、ルヴァ様からこのようなお言葉が出ると、かなり緊張してしまいます。そして目をそらし、宇宙空間に思いをはせるルヴァ様・・・カッコええ〜〜〜〜。コミックス７巻でもそうだったけど、ルヴァ様のようなほよよんとした人が、いざ時に鋭さを発揮するシーンというのは超カッコええです。
さて、オークションの日がやってまいりました。ここで注目はなんといっても、オスカー＆リュミエールの「あ、うん」の呼吸でしょう。この様子を見る限り、初めてのようにはとても思えません。といっても、あんな何気ないこと（リアクションは派手だけどさ）をわざわざ事前打ち合わせしてあるとも思えんし。この二人結構一緒に視察なんかで作戦行動(笑)してるのかもしれませんね。もちろんヴィエ様との組み合わせもあり。(^.^)さすが中堅組。こき使われてるのね。
とはいえ、ここでのオスカー様の驚きは尋常ではない。リュミちゃんは落ち着いてるのに。軍人で宇宙の要人で(笑)ポーカーフェイスが得意なはずのオスカー様が、こんなにあからさまに動揺を表すなんて！！。相変わらず製作者はオスカー様のキャラをわかってないわね（ぷんぷん）とくだを撒きつつ、でもいいように考える。・・・・そう！オスカー様は睡眠不足なんでした。オリヴィエ、チャーリーともども朝まで飲み明かしてたはず！（外伝参照）きっと頭が少しボーっとしているところに、いきなり同じ顔を二つも見てしまって、『俺としたことが、これしきの酒で幻覚を見るなんて！がびーん』というショックのほうがでかかったのです。きっと！
さて、オークション本番は予想通り、ヴィエ＆チャーリー・チーム対マントの怪人の一騎打ち。息詰まる(笑)値の吊り上げあいの結果・・・。なんだ？この結末は？いや、ね。外伝聴いてて、かなりお間抜けな結末なんだろうとは思ってたんですけど、ホントに間抜け^_^;。でもこれでダンスを踊る聖地の皆さんが増えました。(笑) テレビで見守っていたリモちゃん＆ロザリアの全く緊張感も危機感もない、ダンスの感想がいいです。そんでもって仲がいいのか悪いのかわからない御大二人もグー。
そして、これが待ちに待った瞬間！！（か？）あーん、オス様とランディの剣を持っての奮闘というのを（雑誌で）見て、とってもとーっても期待してたのに。途中まではチャーリーｏｒオリヴィエを悪漢から守って大立ち回り・・・なんてありきたり、でも涎ものなことを考えていたのに〜〜〜。
オス様とランディはチョーカッコいいですよ。オス様はいつ持ってきたのか、いつもの大剣を持ってるし、サングラスかけて戦闘開始のカットも剣を振るうカットもカッコいいわよ。だけど、出陣が漁船に乗って、戦う相手が真っ赤な巨大イカ！！なぜだああああ〜〜〜。（号泣）
では戦いの模様の実況中継です。
「マルセル様操縦の漁船が沖合いに出て行きます。船舶免許をお持ちとは知りませんでした。おお。隣にリュミエール様がナビで付いてらっしゃいますね。水の惑星出身のリュミエール様には漁船なんて三輪車代わりでしょうから、これはマルセル様の仮免教習中ということでしょうか。鶏肉のダメなマルセル様には魚は重要な蛋白源です。ぜひとも漁船の扱いをマスターしていただきましょう。これで万が一視察先で不慮の事態に陥ったときに、自力で食料を得ることが出来ます。（まじ？）
お、そうこういっている間に巨大イカを発見しました。というか、かなり近づいています。こんなに近くに寄るまで発見できなかったのでしょうか？いや、射程距離に遠かったようです、射程処理とは、見たところオスカー様とランディ様の剣の射程のことのようです。巨大イカが相手ならモリを積んどくくらいは常識だと思うのですが・・・いいのでしょうか。きっと守護聖様方だからいいんでしょう。はい、結論が出ましたね。
さあ、戦闘開始ですっ。舳先に陣取るオリヴィエ様から攻撃命令が出ました。
抵抗するイカ。オリヴィエ様の言葉が通じたんでしょうか、足を振り回します。ああっ、船が大きく揺れています。ゼフェル様が揺れに翻弄されています。おっ、一段高い操縦席はたまったものではありません。その上イカの足が頭の上を掠めて行きます。意外に身長のあるリュミエール様、危機一髪です。
お、戦闘馴れしている人たちはさすがに動じません。足が近づいた機を狙って、まずランディ様、次にオスカー様が足に飛び乗ります。さすがランディ様、行動を起こすのは早いですね。イカの足がまるで丸木橋のようです。二人が空中に浮きました。タイミングからすると、飛び上がったというよりは、イカの足の動きに合わせて跳ね上がったという感じです。イカの動きを利用して攻撃の基点とするべく、掛け声が響きます。さすが師弟！期せずしてタイミングがぴったりなあたりがオスカー様の薫陶の成果といえましょう。
さあっ、ここでゼフェル様復活！いつの間に改造したのでしょうか？『スーパー・ネオ・ジェット・エギオン号』の登場です。前バージョンと何が代わったのかわかりません。わかりませんが、イカの注意を惹きつけています。これはこれで効果大有りです。そうこうしてる間に本体に近づいたランディ様、本体に剣の一撃。イカは完全に空中とランディに気を取られています。さあ、今です。我らがオスカー様、また暴れだしたイカの足を祓うように剣の一撃！！（ああ、素敵なポーズ）
おおっ、さすが炎の守護聖様。イカの足が一本、宙に舞ってします。やはり決めてくれるのはこの方でした。（おぉっとお〜、オスカー様、顎に手をやり、流し目で宇宙中のお嬢ちゃんにアピールしています。）＞妄想^_^;
最後にチャーリーが網を投げております。オスカー様の落とした足１本を捕獲する作戦のようです。ここまで来てやっと全貌がわかりました。全く守護聖の力など使っていないにもかかわらず、いかにもかの守護聖様方らしい捕り物であったといえましょう。さらにイカの命を奪うことなく、最低必要な足の１本のみを狩るという判断！まさに宇宙を司る守護聖様方ならではの資源温存策に違いありません。（ああ・・・後ろでマルセル様が目を光らせていますね）しかし、このような装備で、捕獲に出た漁船が一つも帰ってこなかったという伝説の巨大イカに挑むあたり、無謀としか言いようがありません。この無謀さ（もしくは勇気）が、最も守護聖様方らしいことではないかと思われます。・・・おそらく詳細を知れば光の守護聖様から雷が落ちることはまちがいないと思われます。次回は聖地から『ジュリアス様もびっくり！幻の巨大イカ・ソテー』レポートをお送り致します。」 ・・・ブチッ
失礼致しました。
・・・というか、今更ですね〜。カバー見たときにだいたい予想がついてしまった。(笑)
このシーンの見せ場は、ランディの行動かな？やっと手にしたジェムを掌に包み込みサクリアを通わせる。ほんのちょっとのシーンなんですけど、芸術意欲を掻き立てるのには十分なシーンだったようです。でもでも・・・守護聖様が守護聖様らしく人間離れした一面を見せてくれるシーンって、今回本当に少ない・・・。いや、いつも人間離れも嫌だけど、最近の守護聖離ればっかりしたご様子を見てると「この方々本当はただのそこらのあんちゃん、坊ちゃん達でねーの？」と思ってしまうわ。うるうる。
さて、外伝4の最終巻をすっ飛ばしてルヴァ様も聖地へお帰りになり（ああ、回想のルヴァ様もカッコいい(ﾟ.ﾟ)）、晴れて銀の大樹となる４つのジェムが揃いました。それぞれのサクリアと共に、４人の守護聖様が新宇宙へ。何万年か後に「アルカディア」と名付けられるはずの大陸のある星に４つのジェムを託します。あああっ、やっと守護聖様がこの世の神秘を見せてくださいました。このシーンのリュミちゃん綺麗よっ！！なるほど、ラブ通26の表紙がOVAで活躍する人、ということでしたが、下巻はリュミちゃんだったわけね。（上がオリヴィエ、中がオスカー様とファルウ）
さて、新宇宙のコレットにはリモちゃんからのプレゼントが渡されますが・・・おいっ、何でコレットが最後の最後にこんな貴重なものを貰って、キラキラ・スローモーションつきドアップになるの？何にもしてないじゃん。（正確にはリモちゃんとお話して、レイチェルの飲んだカップを洗っただけと思われる）・・・ああっ、ジェムをあんなにして〜〜〜〜！！あのジェムは何！？いったいどれなの？どきどき。
そのころ、聖地。「サクリアを秘めた石は女王のそばに・・・」 そう、リモちゃんのそばにもちゃんとあります。あれは・・・あれは炎のジェムではないですか！きゃあきゃあ！やっぱり炎はリモちゃんの胸に飾られるべくしてあるのね！もちろん、オスカー様が手ずからお付けになったのですよ。
ということで、コレットの手に渡ったのは、闇と鋼ということになりますね。光はアルカディアにあるし、４つのジェムはアルカディアの大地に沈みました。夢はまだ見つかっていないという前提ですけどね。・・・つーことで、炎が聖地に唯一残ったジェムということです。
これをオフィシャル・オスリモ設定と呼ばずしてなんと言おう！
ああ、感動だわ(T_T)涙・・・
最後のオチはこれでした。ランディの隠れた才能が発揮された聖地タイムス創刊号が完成！なんと新聞の顔であるトップ記事はオスカー様です。おしりに火がついてます。ファイヤ〜！
・・・これって守護聖６人が無謀な漁に出た、巨大イカとの対決よりも重要なんだろうか・・・。ランディ＆ゼフェル編集だから？^_^; そういや、オフィシャルのこの二人って、対オスカー様共同戦線を張ることがたまにあるような。まあ、ガキンチョが突っかかることの出来る大人の男という構図は、好かれてる証拠よねっ。(^.^)
さてさて、こんな風にコメディを貫いて、上中下巻が終わりました。そんでもって、結局ジェムはどのようにこの世に生まれたのか？サクリアとの関係は？大樹に関係なかった５つのジェムは何のために生まれたのか？結局わかりません〜〜〜。夢のジェムも出てこないことですし、次の何らかの話に繋がるってことなんだろうね・・・・。うーん、またしても引っ張られるのか。
個人的には、ジェムの産地がアルカディアということなので、かつてのアルカディアの育成のときに大地に行き渡ったサクリアが結晶化したものがジェムなんじゃないかと思っております。つまり、ジェムのサクリアはまさにそれを発した守護聖様のものと同じで、ただ人間の意志の制御を持たない純粋なサクリアのみの存在ってことですね。これらの発動とは、守護聖の制御の利かなくなった状態を表してるのでしょう。だから炎のジェムは発動しないまま終わったのではないかな〜。もし発動してたら「無限音階」「緋の輪郭」もまっつぁおの、ハルマゲドンなお話になっていたに違いないですもんね。（悠海としてはそういうのも是非見てみたい） そうすると、リモちゃんが炎だけ手元に残したのも「手綱をつけておく」ため？ははは、ここだけはオスカー様にも共通しますね。
声優座談会も毎回、リーダーとメンバーによって内容に個性が出ています。今回、トークとしては一番内容のある（？）感じがしました。(笑) なんたって、オスカー様がモテモテなんですもん。・・・え？違う？いや、なかなかアンジェリーカーの心の奥底をくすぐるようなトークでした！
ということで・・・外伝４の最終巻で決着がつくのかつかないのか。（つかないほうに５万点） もしかしたら夢のジェムを中心に新しい企画があって、メモワール2001で発表なんて予想してるんですが、どうなるのでしょう。
あと、「みんなでがやがや楽しいな」な内容にはもう飽きたので、やはり「アンジェリーク」ならではの世界観を生かし、守護聖様の設定を生かしたシリアスなお話がそろそろ欲しいです。炎のジェム大暴走！でもいいからさ。過激(笑)。
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